7月14日「パリ祭(フランス革命記念日)」
- 1. パリ祭(フランス革命記念日)とは?
- 1.1. フレンチポップス特集
- 1.1.1. Michel Polnareff ー Tout, tout pour ma chérie(邦題:シェリーに口づけ)
- 1.1.2. Michel Polnareff ー Love Me, Please Love Me
- 1.1.3. Michel Polnareff – La poupee qui fait non(邦題:ノン・ノン人形)
- 1.1.4. Joe Dassin – Les Champs-Elysées(邦題:オー・シャンゼリゼ)
- 1.1.5. Jason Crest – Waterloo Road
- 1.1.6. Daniele Vidal – Les Champs-Elysées
- 1.1.7. Paul Mauriat – L’amour est bleu(邦題:恋はみずいろ)
- 1.1.8. Vicky Leandros – L’amour est bleu(邦題:恋はみずいろ)※オリジナルVer.
- 1.1.9. Sylvie Vartan – La plus belle pour aller danser(邦題:アイドルを探せ)
- 1.1.10. Sylvie Vartan ー Irrésistiblement(邦題:あなたのとりこ)
- 1.1.11. France Gall – Poupée de cire, poupée de son(邦題:夢見るシャンソン人形)
- 1.1.12. Francoise Hardy – Comment te dire adieu(邦題:さよならを教えて)
- 1.1.13. Margaret Whiting – It Hurts to Say Goodbye(※「さよならを教えて」の原曲)
- 1.1.14. Walter Wanderley – It Hurts To Say Goodbye(※カヴァーVer.)
- 1.1.15. Jane Birkin ー L’Aquoiboniste(邦題:無造作紳士)
- 1.1.16. Vanessa Paradis – Joe Le Taxi(邦題:夢見るジョー)
- 1.1.17. Elsa – T’en va pas(邦題:哀しみのアダージョ)
- 1.1.18. Johnny Hallyday ー Que je t’aime
- 1.1.19. Johnny Hallyday & Sylvie Vartan – J’ai un problème(邦題:危険な関係)
- 1.1. フレンチポップス特集
パリ祭(フランス革命記念日)とは?
7月14日のフランスの革命記念日(建国記念日)をさすが、これは日本だけの呼称。1789年7月14日、パリ市民がバスチーユ監獄を攻撃して占拠し、これがフランス革命の導火線となった。そこで、この日は、民衆自身の手で自由をかちとった勝利の日として、パリをはじめ全フランスで休日を祝い合うフランス最大の国祭日となっている。日本では、ルネ・クレール監督の映画『Quatorze Juillet』(7月14日)が「巴里(パリ)祭」と訳されたことにより、この日をそのようによび親しんでいる。
引用:パリ祭とは – コトバンク
……と言うわけで、今回はパリ祭にちなんで1960年代〜70年代に一世を風靡したフレンチポップスを特集します。
フレンチポップス特集
Michel Polnareff ー Tout, tout pour ma chérie(邦題:シェリーに口づけ)
- 曲名
- Tout, tout pour ma chérie(邦題:シェリーに口づけ)
- リリース
- 1969年
- 作詞・作曲
- Michel Polnareff
- プロデュース
- Michel Polnareff
- 歌
- Michel Polnareff
フレンチポップスと言えばまず思い浮かぶアンセム的な1曲。当初日本では本国同様「Tous les bateaux… tous les oiseaux(邦題「追わないで」※後に「渚の想い出」に改題)」のB面としてリリースされ邦題は「可愛いシェリーのために」だったが、1971年に「シェリーに口づけ」と改題しA面として再リリースされ大ヒット。タイトル大事。
Michel Polnareff ー Love Me, Please Love Me
- 曲名
- Love Me, Please Love Me(邦題:愛の願い)
- リリース
- 1966年
- 作詞
- Frank Gérald
- 作曲
- Michel Polnareff
- 編曲
- Charles Blackwell
- 歌
- Michel Polnareff
日本では「シェリーに口づけ」の大ヒット後の1971年に再リリースされ、これもヒット。
Michel Polnareff – La poupee qui fait non(邦題:ノン・ノン人形)
- 曲名
- La poupee qui fait non(邦題:ノン・ノン人形)
- リリース
- 1966年
- 作詞
- Frank Gérald
- 作曲
- Michel Polnareff
- 歌
- Michel Polnareff
- アコースティックギター
- Jimmy Page
- ベース
- John Paul Jones
フランスで大ヒットしたミッシェル・ポルナレフのデビュー曲。ロンドンにてレコーディングされた4曲入りEPの1曲で、当時スタジオミュージシャンをしていたジミー・ペイジとジョン・ポール・ジョーンズが参加。最初から最後まで弾きまくるジミー・ペイジのアコースティックギターがなかなか良い。

Joe Dassin – Les Champs-Elysées(邦題:オー・シャンゼリゼ)
- 曲名
- Les Champs-Elysées(邦題:オー・シャンゼリゼ)
- リリース
- 1969年
- 作詞
- Pierre Delanoë
- 作曲
- Mike Wilsh
シンガー・ソングライターのジョー・ダッサンが歌ってフランスで大ヒットしたヴァージョン。オリジナルは Jason Crest の「Waterloo Road」という曲で、ロンドンのウォータールー通りを歌ったのどかで平和な歌詞(ここにくればきっと何かが見つかるよ!みんなおいでよ〜!っていう内容)なのだが、フランスでカヴァーVer.をリリースする際に「曲名が『ワーテルローの戦い』(ナポレオンのフランス軍がイギリスを始めとする連合軍に負けた戦争)の戦地名と同じ(※ウォータールーはベルギー語ワーテルローの英語読み)なのでマズい」という理由で曲名と歌詞を改変したというお国の事情が……。

Jason Crest – Waterloo Road
- 曲名
- Waterloo Road
- 作詞・作曲
- Mike Wilsh, Mike Deighan
- 歌・演奏
- Jason Crest
「オー・シャンゼリゼ」の原曲。イギリスのサイケデリックバンドの Jason Crest によるものだが、作詞・作曲はバンドメンバーではなく The Four Pennies というバンドに在籍していた Mike Wilsh と The Jugular Vein に所属していた Mike Deighan によるもの。Jason Crest のプロデューサーが彼らの作曲能力に限界を感じて他から曲の権利を買いとって歌わせたと言う、バンドにとっては屈辱的なエピソードが涙を誘う……。

Daniele Vidal – Les Champs-Elysées
- 曲名
- Les Champs-Elysées(邦題:オー・シャンゼリゼ)
- リリース
- 1971年
- 歌
- Daniele Vidal
こちらは日本でヒットしたダニエル・ビダルのヴァージョン。日本語の歌詞ヴァージョンもリリースされた。

Paul Mauriat – L’amour est bleu(邦題:恋はみずいろ)
- 曲名
- L’amour est bleu(邦題:恋はみずいろ / 英題:Love Is Blue)
- リリース
- 1967年
- 作詞
- Pierre Cour
- 作曲
- Andre Popp
- 編曲
- Paul Mauriat
元々はユーロビジョン・ソング・コンテスト1967に出場したヴィッキー・レアンドロスのために書かれた楽曲を翌1968年にポール・モーリアがインストゥルメンタルに編曲してリリース。これが世界的大ヒットに。

Vicky Leandros – L’amour est bleu(邦題:恋はみずいろ)※オリジナルVer.
- 曲名
- L’amour est bleu(邦題:恋はみずいろ)
- リリース
- 1967年
- 作詞
- Pierre Cour
- 作曲
- Andre Popp
- 歌
- Vicky Leandros
1967年にウィーンで開催されたユーロビジョン・ソング・コンテストにおいて、ヴィッキー・レアンドロスが歌ったオリジナルVer.(コンテストは4位入賞)。ちなみにヴィッキーは1972年に「想い出に生きる」という曲で同コンテスト優勝。

Sylvie Vartan – La plus belle pour aller danser(邦題:アイドルを探せ)
- 曲名
- La plus belle pour aller danser(邦題:アイドルを探せ)
- リリース
- 1963年
- 作詞
- Charles Aznavour
- 作曲
- Georges Garvarentz
- 歌
- Sylvie Vartan
フランスが誇る世界的アイドル、シルヴィ・バルタンが歌う1960年代フレンチポップスの代表曲。日本でも大ヒットし、日本語ヴァージョン(作詞:安井かずみ 歌:中尾ミエ)も発売された。

Sylvie Vartan ー Irrésistiblement(邦題:あなたのとりこ)
- 曲名
- Irrésistiblement(邦題:あなたのとりこ)
- リリース
- 1968年
- 作詞
- Georges Aber
- 作曲
- Jean Renard
- 歌
- Sylvie Vartan
こちらもシルヴィ・バルタンの代表作。日本では CM ソングとして少なくとも5〜6社には使用されている。イントロは誰もが一度は耳にしたことがあるのでは?

France Gall – Poupée de cire, poupée de son(邦題:夢見るシャンソン人形)
- 曲名
- Poupée de cire, poupée de son(邦題:夢見るシャンソン人形)
- リリース
- 1965年
- 作詞・作曲
- Serge Gainsbourg
マルチな才能で異彩を放った鬼才セルジュ・ゲンズブールが作詞・作曲し、フランス・ギャルが歌って1965年のユーロビジョン・ソング・コンテストでグランプリを受賞した名曲。

Francoise Hardy – Comment te dire adieu(邦題:さよならを教えて)
- 曲名
- Comment te dire adieu(邦題:さよならを教えて)
- リリース
- 1968年
- 作詞
- Jack Gold
- 作曲
- Arnold Goland
- 作詞(フランス語)
- Serge Gainsbourg
- 歌
- Francoise Hardy
1966年にアメリカの歌手マーガレット・ホワイティングが歌った「It Hurts to Say Goodbye」にセルジュ・ゲンズブールがフランス語の歌詞を付け、フランスを代表する歌手・女優のフランソワーズ・アルディが歌ってヒット。フレンチポップスを代表する1曲に。

Margaret Whiting – It Hurts to Say Goodbye(※「さよならを教えて」の原曲)
マーガレット・ホワイティングの歌うオリジナルVer.は、ちょっと大仰な感じもするラヴ・バラード。フランソワーズ版とは大分趣が違う。

Walter Wanderley – It Hurts To Say Goodbye(※カヴァーVer.)
フランソワーズ・アルディ版の前に発表された、ブラジルのオルガン奏者ワルター・ワンダレイによる軽快なアレンジVer.。フランソワーズ版はこっちが元になっている模様。こういったオリジナル曲の変遷を辿っていくのも楽しい。曲に歴史あり。

Jane Birkin ー L’Aquoiboniste(邦題:無造作紳士)
- 曲名
- L’Aquoiboniste(邦題:無造作紳士)
- リリース
- 1978年
- 作詞・作曲
- Serge Gainsbourg
- 歌
- Jane Birkin
当時のパートナーであるセルジュ・ゲンズブールの作詞・作曲による、ジェーン・バーキンの代表作。

Vanessa Paradis – Joe Le Taxi(邦題:夢見るジョー)
- 曲名
- Joe Le Taxi(邦題:夢見るジョー)
- リリース
- 1987年
- 作詞
- Étienne Roda-Gil
- 作曲
- Franck Langolff
- プロデュース
- Franck Langolff
- 歌
- Vanessa Paradis
フランスの国民的アイドル、ヴァネッサ・パラディの代表曲。

Elsa – T’en va pas(邦題:哀しみのアダージョ)
- 曲名
- T’en va pas(邦題:哀しみのアダージョ)
- リリース
- 1986年
- 作詞
- Régis Wargnier, Catherine Cohen
- 作曲
- Romano Musumarra
- 歌
- Elsa Lunghini
1986年の映画「La Femme de ma vie(邦題:悲しみのヴァイオリン)」の主題歌。主演のジェーン・バーキンの娘役として出演していた当時13歳のエルザ(Elsa Lunghini)が歌い、フランスで大ヒット。ちなみに日本では1987年に原田知世のカヴァー(日本語詞:大貫妙子、編曲:後藤次利)もヒット。

Johnny Hallyday ー Que je t’aime
- 曲名
- Que je t’aime
- 作詞
- Gilles Thibault
- 作曲
- Jean Renard
- 歌
- Johnny Hallyday
フランスの国民的ロックスター、ジョニー・アリディの初期のヒット曲。

Johnny Hallyday & Sylvie Vartan – J’ai un problème(邦題:危険な関係)
- 曲名
- J’ai un problème(邦題:危険な関係)
- リリース
- 1973年
- 作詞
- Michel Mallory
- 作曲
- Jean Renard
- プロデュース
- Jean Renard
- 歌
- Johnny Hallyday & Sylvie Vartan
伝説のスーパースター・カップル、ジョニー・アリディとシルヴィ・バルタンの初デュエット曲。本国フランスでは7週連続ヒットチャート1位の大ヒットに。
