6月3日が誕生日のアーティスト
今回ご紹介する6月3日生まれのアーティストは、デニース・ウィリアムス、スージー・クアトロ、イアン・ハンターの3人です。
Deniece Williams
プロフィール
デニース・ウィリアムスは1950年6月3日生まれ。ケヴィン・ベーコン主演映画「Footloose(1984年)」の挿入歌「Let’s Hear It For The Boy」の大ヒット等で知られるアメリカの歌手 / シンガー・ソングライター / ゴスペル・シンガー。
代表曲
Let’s Hear It for the Boy
- 曲名
- Let’s Hear It for the Boy
- 録音
- 1983年
- リリース
- 1984年
- 作曲
- Tom Snow, Dean Pitchford
- プロデュース
- George Duke
- ヴォーカル
- Deniece Williams
- キーボード、プログラミング 他
- George Duke
- ギター
- Paul Jackson, Jr.
- パーカッション
- Paulinho Da Costa
- コーラス
- George Merrill, Shannon Rubicam
「Let’s Hear It for the Boy」は、全米ヒットチャート1位(全英2位)を獲得した彼女の最大のヒット曲。プロデューサーにヒットメーカーのジョージ・デュークを迎え、いかにも 80年代なシンセとリズムマシーンをバックにミニー・リパートン(Minnie Riperton)を彷彿とさせる小鳥のさえずり系ヴォイスが映える(※ちなみにミニー・リパートンとデニース・ウィリアムスはともにスティーヴィー・ワンダーのバックバンド「Wonderlove」に所属していた)。

1984年にリリースされた「Let’s Hear It for the Boy」の収録アルバム。同じく大ヒットしたケニー・ロギンスの主題歌(Footloose)も収録。
Free
- 曲名
- Free
- 録音
- 1976年
- リリース
- 1976年
- 作詞・作曲
- Deniece Williams, Hank Redd, Nathan Watts, Susaye Greene
- プロデュース
- Maurice White, Charles Stepney
- ヴォーカル
- Deniece Williams
クラシック・ソウルのスタンダードとも言うべき名曲。ビルボード・ホット・ソウル・シングル・チャートで2位、ビルボード・ホット100で25位を記録。英シングルチャートで2週にわたって1位を獲得。彼女の才能を見いだした EW&F のモーリス・ホワイトがプロデュース。

1976年リリースのデビューアルバムにして名盤。ビルボードトップソウルアルバムチャートで3位、ビルボード200で33位を獲得。モーリス・ホワイトとチャールズ・ステップニーの共同プロデュースで、アース・ウインド・ファイアーのメンバーも参加。
Black Butterfly
- 曲名
- Black Butterfly
- 録音
- 1984年
- リリース
- 1984年
- 作詞・作曲
- Barry Mann, Cynthia Weil
- プロデュース
- George Duke
- ヴォーカル
- Deniece Williams
- ギター
- Michael Sembello
- ベース
- Nathan East
- ドラムス
- Ricky Lawson
- ピアノ、エレピ
- Russell Ferrante
- シンセサイザー(Prophet 5)
- George Duke
ソウルバラードの名曲。ビルボード・ホット・ソウルソングスチャート22位。マイケル・センベロやネイザン・イーストなどバックのメンバーも豪華。

1984年にリリースされたアルバム。ビルボードのトップR&Bアルバムチャート10位、ビルボード200チャート26位。
Suzi Quatro
プロフィール
スージー・クアトロ(Suzi Quatro)は、1950年6月3日生まれ。女性ロッカーの草分け的存在のベーシスト & ヴォーカリスト。70年代に「Can the Can」「The Wild One」等のヒットで一世を風靡する。
代表曲
Can the Can
- 曲名
- Can the Can
- リリース
- 1973年
- 作詞・作曲
- Mike Chapman, Nicky Chinn
- ヴォーカル、ベース
- Suzi Quatro
- ギター
- Len Tuckey
- ドラム
- Dave Neal
- キーボード
- Alastair McKenzie
「Can the Can」は、彼女の2枚目のシングル曲。イギリスを始めヨーロッパとオーストラリアで1位。1976年にはビルボード・ホット100で56位。彼女の代表作と言えばまず思い浮かぶのがこの曲。

「Can the Can」の他にシングルリリースされた「48 Crash」(UKチャート3位)「Daytona Demon」(UKチャート14位)も収録。
ちなみに、彼女がソロデビューする前に所属していた、クアトロ家の4姉妹を中心としたガールズバンド「The Pleasure Seekers」の貴重な動画がこちら ↓
The Pleasure Seekers – What A Way To Die
- 曲名
- What A Way To Die
- リリース
- 1965年
- ヴォーカル、ベース
- Suzi Quatro
- リード・ギター
- Patti Quatro
- ギター 、ヴォーカル
- Mary Lou Ball
- ピアノ
- Diane Baker
- ドラムス
- Nancy Ball
ガールズバンドの草分け的存在。ちなみにリードヴォーカルはスージーではなくメアリー・ルー・ボールという女性。

この頃ダイアン・ベイカーに代わって途中からバンドに加入した、キーボード担当でスージーの姉のアーリーン・クアトロ(Arlene Quatro)は、「ツイン・ピークス」のオードリー・ホーン役でお馴染みの女優シェリリン・フェン(Sherilyn Fenn)の母親である。つまりスージーはシェリリンの叔母にあたる。
さらに、上記のバンドからアーリーンがマネージャーに転向、ドラマーがナンシー・クアトロに代わり、よりヘヴィなロックを志向するバンド「Cradle」を結成。スージーはここでもベース、キーボード、ヴォーカルを担当(※但し、ほとんどの曲は姉のナンシーがリード・ヴォーカル)。こちらはジミ・ヘンやブラック・サバス等を彷彿とさせる、サイケ色濃厚なハード/ヘヴィ・ロック風味である。
Cradle – Last Laugh
- 曲名
- Last Laugh
- ヴォーカル、パーカッション 他
- Nancy Quatro
- ベース・ヴォーカル 他
- Suzi Quatro
- ギター、ヴォーカル
- Patti Quatro
- ドラムス・ヴォーカル
- Nancy Rogers
当時スージー・クアトロと言えばアイドル的な印象もあったが、ロックミュージシャンとしての素地はすでにこの頃にしっかりとできあがっていた、とも言える。

IanHunter
プロフィール
イアン・ハンター(Ian Hunter)は、1939年6月3日生まれ。モット・ザ・フープルのリード・ヴォーカリストであり、シンガー・ソングライターとしても精力的に活動。数多くのソロ・アルバムをリリースしている。
代表曲
Mott the Hoople – All The Young Dudes(邦題:すべての若き野郎ども)
- 曲名
- All The Young Dudes
- アーティスト
- Mott the Hoople
- リリース
- 1972年
- 作詞・作曲
- David Bowie
- ヴォーカル
- Ian Hunter
- ギター
- Mick Ronson
- ベース
- Peter Overend Watts
- オルガン
- Verden Allen
- ドラムス
- Dale Griffin
彼の最大のヒット曲はモット・ザ・フープル時代の「All The Young Dudes(邦題:すべての若き野郎ども)」。全英3位・全米37位。この曲は、当時解散の危機にあったモット・ザ・フープルを救うために、バンドのファンであったデヴィッド・ボウイが提供したものである(※ボウイは同名アルバムもプロデュース)。言われてみれば、確かに「Starman」あたりの頃を彷彿とさせるデヴィッド・ボウイらしい作風。

1972年にリリースしたスタジオ・アルバム。ちなみに8曲目に収録の「Ready for Love」は、作詞・作曲・ヴォーカルを担当したミック・ラルフス(Gt.)が後にフリーのポール・ロジャースと結成するバッド・カンパニーのデビュー・アルバムにも収録。
デヴィッド・ボウイによるセルフ・カヴァーVer. がこちら ↓
David Bowie – All The Young Dudes
- 曲名
- All The Young Dudes
- リリース
- 1973年
- 作詞・作曲
- David Bowie
- ヴォーカル、サックス
- David Bowie
- ギター
- Mick Ronson
- ベース
- Trevor Bolder
- ピアノ
- Mike Garson
- ドラムス
- Mick Woodmansey
- テナーサックス
- Ken Fordham

Mott the Hoople – Roll Away the Stone
- 曲名
- Roll Away the Stone
- リリース
- 1973年
- 作詞・作曲
- Ian Hunter
- ヴォーカル、ギター
- Ian Hunter
- ギター
- Mick Ralphs(シングル), Ariel Bender(アルバム)
- ベース
- Peter Overend Watts
- ドラムス
- Dale Griffin
ミック・ラルフスの脱退直前にリリースされた楽曲。全英8位。その後リリースされたアルバム「The Hoople」ではギターを Ariel Bender が担当。
