1月3日が誕生日のアーティスト
今回ご紹介する1月3日生まれのアーティストは、ジョン・ポール・ジョーンズとスティーヴン・スティルスです。
ジョン・ポール・ジョーンズ
プロフィール
ジョン・ポール・ジョーンズは、1946年1月3日生まれ。両親ともに音楽家で6歳から父親にピアノを習い始め、その後は寄宿学校で正式な音楽教育をうける。そして14歳の頃にはすでに地元の教会で合唱隊の指揮者とオルガン奏者をやっていたという、まさにミュージシャンになるべくしてなった人物。
Led Zeppelin のベーシストとして有名だが、バンド結成前はセッションミュージシャン兼アレンジャー(兼ディレクター)としてローリング・ストーンズ、ドノヴァン、ジェフ・ベック等様々なミュージシャンのレコーディングに参加。おそらく音楽的な素養の深さはツェッペリンのメンバー随一。バンドの中では地味な存在に映るが、アレンジ面やキーボード類の演奏等も含めバンドの屋台骨としてなくてはならない存在と言える。
代表曲
Led Zeppelin – The Lemon Song
- 曲名
- The Lemon Song
- リリース
- 1969年
- 作詞・作曲
- Robert Plant, Jimmy Page, John, Paul Jones, John Bonham
- ヴォーカル
- Robert Plant
- ギター
- Jimmy Page
- ベース
- John, Paul Jones
- ドラム
- John Bonham
- プロデュース
- Jimmy Page
ロバート・ジョンソン「Travelling Riverside Blues」から着想を得たブルース・ナンバー。ジョーンズの音数が多く縦横無尽に動き回るベースが堪能できる1曲。

Led Zeppelin – Black Dog
- 曲名
- Black Dog
- リリース
- 1971年
- 作詞・作曲
- John, Paul Jones, Jimmy Page, Robert Plant
- ヴォーカル
- Robert Plant
- ギター
- Jimmy Page
- ベース
- John, Paul Jones
- ドラム
- John Bonham
- プロデュース
- Jimmy Page
この曲の特徴的なリフを考案したのがジョン・ポール・ジョーンズ。ブルース界の大御所マディ・ウォーターズのアルバム「エレクトリック・マッド」からインスパイアされたとのこと。変拍子風に聞こえるが基本的には4拍子(※ロバート・プラントの無伴奏ヴォーカル部分がルバート気味なのとブレイクが入ったり入らなかったりするのでわかりにくいが、ジョン・ボーナムのスティックを合図に演奏に入ってからは4拍子になる)。意図的にそう聞こえるように作っているところがニクい。

レッド・ツェッペリンが出したアルバムの中で、最も売れたアルバム。「Black Dog」「Rock and Roll」がシングルカットされ大ヒット。「Stairway to Heaven(邦題:天国への階段)」はロック史上に残る名バラード。
Led Zeppelin – Since I’ve Been Loving You
- 曲名
- Since I’ve Been Loving You
- リリース
- 1970年
- 作詞・作曲
- John, Paul Jones, Jimmy Page, Robert Plant
- ヴォーカル
- Robert Plant
- ギター
- Jimmy Page
- ベース
- John, Paul Jones
- ドラム
- John Bonham
- プロデュース
- Jimmy Page
こちらはベースの他にジョン・ポール・ジョーンズが弾くハモンドオルガンを堪能できる1曲。

収録曲の半分以上がアコースティックな曲という、ツェッペリンの作品の中ではやや異質なアルバム。「Immigrant Song(邦題:移民の歌)」がシングルカットされヒット。
The Rolling Stones – She’s A Rainbow
- 曲名
- She’s A Rainbow
- リリース
- 1967年
- 作詞・作曲
- Mick Jagger, Keith Richards
- ヴォーカル
- Mick Jagger
- ギター
- Keith Richards
- メロトロン
- Brian Jones
- ベース
- Bill Wyman
- ドラム
- Charlie Watts
- ピアノ、ハープシコード
- Nicky Hopkins
- ストリングスアレンジ
- John, Paul Jones
変わり種を1曲。前述の通りツェッペリン結成前まではセッションミュージシャンをしていたジョン・ポール・ジョーンズだが、時には編曲も依頼されていた模様。ここでは、そんな彼の見事なストリングスアレンジを聴くことが出来る。

スティーヴン・スティルス
プロフィール
スティーヴン・スティルスは、1945年1月3日生まれのシンガー・ソング・ライター & ギタリスト。20世紀を代表するフォークロックバンド「クロスビー、スティルス & ナッシュ(クロスビー、スティルス、ナッシュ & ヤング)」としての活動が有名。
マルチプレイヤーとしても知られ、特にクロスビー、スティルス & ナッシュのデビューアルバムではドラムを除いたほとんどの楽器を演奏。
余談だが、スティーヴンはバッファロー・スプリングフィールド結成前くらいの時期に「モンキーズ」のオーディションを受けたが、当時すでに頭髪が「キテいた」のと歯並びが悪かったので落とされたという悲しい過去も。もっともその後に結成した CS&N(CSN&Y)で大成功するのだから人生ってわからない……。
代表曲
Buffalo Springfield – For What It’s Worth
- 曲名
- For What It’s Worth
- リリース
- 1966年
- 作詞・作曲
- Stephen Stills
- ヴォーカル、ギター
- Stephen Stills
- ヴォーカル、ギター
- Richie Furay
- ヴォーカル、ギター
- Neil Young
- ベース
- Bruce Palmer
- ドラム
- Dewey Martin
バッファロー・スプリングフィールド時代のヒット曲(全米7位)。1966年、ウェスト・ハリウッドにあるサンセット大通りのサンセット・ストリップ区域で起こった暴動(Sunset Strip curfew riots)について歌った曲(※詳しくは関連リンク参照)。

スティーヴン・スティルスとリッチー・フューレイ、ニール・ヤングらで結成したバンド「バッファロー・スプリングフィールド」が1966年リリースしたデビューアルバム。
Crosby, Stills, Nash – Suite: Judy Blue Eyes
- 曲名
- Suite: Judy Blue Eyes(邦題:組曲: 青い眼のジュディ)
- リリース
- 1969年
- 作詞・作曲
- Stephen Stills
- ヴォーカル
- Stephen Stills
- ギター
- Stephen Stills
- ベース
- Stephen Stills
- オルガン
- Stephen Stills
- パーカッション
- Stephen Stills
- ヴォーカル
- David Crosby
- ヴォーカル
- Graham Nash
- ドラム
- Dallas Taylor
クロスビー・スティルス & ナッシュのデビューアルバムに収録され、同年シングルとしてもリリースされたスティーヴン・スティルスの代表曲(全米21位)。歌詞の内容は「Both Sides, Now(青春の光と影)」のヒットで知られるシンガー・ソングライターのジュディ・コリンズとの破局をモチーフにしたもの。
Crosby, Stills & Nash – Helplessly Hoping
- 曲名
- Helplessly Hoping(邦題:どうにもならない望み)
- リリース
- 1969年
- 作詞・作曲
- Stephen Stills
- ヴォーカル、ギター
- Stephen Stills
- ヴォーカル
- David Crosby
- ヴォーカル
- Graham Nash
クロスビー・スティルス & ナッシュの 1st アルバムの1曲で、シングルカットされた「Marrakesh Express(マラケッシュ行き急行)」の B面にも収録。 こちらもジュディ・コリンズとの破局がらみの1曲。

名盤。ちなみにスティーヴン・スティルスはこのアルバムでジュディ・コリンズがらみの曲を4曲書くほど彼女への思いを断ち切れなかった模様。しかし紆余曲折あった後(※想像です)、なんと50年後に2人の友情の絆を示すデュオ・アルバム「Everybody Knows」のリリースに至るという、なんともハッピーな結末が待っていた!……これは映画化希望(笑)。